月刊カドカワ 92.10月 「靖幸のこと」 より (1) |
証言者:田中美奈子・奥田民生・小山田圭吾・仙道敦子・浜崎貴司・根本敬・槙原敬之(先日紹介済)・安藤秀樹・CHARA
今日は上から順に三人の証言を。
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自分の才能を信じきってる。田中美奈子(女優・歌手)
NHKの「ジャストポップアップ」という番組で私が司会をやっていた時、岡村さんがゲストで来られたんです。その時のインパクトがあまりにも強くて。まず髪型が、“ベルサイユのばら”のような縦ロールで、びっくりしました。その番組のなかでいろんなミュージシャンの方が自分の好きな曲を演奏してくれるコーナーがあったんですけど、岡村さんが「スウィートメモリーズ」を弾き語りしてくれました。
独特のフェイクとパフォーマンスに魅了されて「この人の曲を聴いてみたい」と思ったのがはじまりです。他のアーティストとは違うぞって、その時、本当に思いましたね。
曲はどれもGOOD。作詞、作曲、アレンジ、全てこなして、しかも表現力が豊か。岡村靖幸の魅力は、ずばり、自分の才能を信じきっているところです。好きですね、あれ以上、彼に求めるとしたら、いったいどんな才能でしょうね?
せつないな 奥田民生(ミュージシャン)
誰かが教えてくれたんですね。これいいよって、テープくれた。DATEだったと思いますが。初めて聴いて、おもしろいというかセクシーというか「僕にはないな」と(笑)そして、せつないなあ、と。
ヘンな日本語だけど(笑)リズムやメロディーに載せる言葉の使い方―その載っけ方がとてもうまいと思いましたね。曲もいい。「だいすき」はだいすき。
ライブは見たことないんです、残念ながら。でもテレビで歌ってるのを見たら、息切れしてた。だいじょうぶなのかなあ。
ふつうの話をしてどういうひとかみてみたいです。でも会ったとしても、何を話したらいいのかわからないな。話しかけづらい雰囲気を持っていても話すと実はふつう、という人だとしたら…それは僕と似ています(笑)岡村さんも僕も’65年生まれ。同い年で才能ある人がいるって、うれしいですよね。よきライバルでありたいなあと思います。
「ちょいとひと踊り」の精神を忘れずにいてください。 小山田圭吾(ミュージシャン)
靖幸?俺の知ってる靖幸はね…(笑)ちょっと俺、靖幸のことほとんど知らないんですけど…以前テレビの「ジャストポップアップ」で一緒になったことぐらいかな。その時にしても会話らしい会話も交わしていませんし。挨拶はさせて頂きました。一応僕も礼節を重んじるタイプなんで。ホント、挨拶だけなんですけど、ただ、いきなり…何かカメラテストみたいなものをやっていたんですけど…いやもうキメまくって「アォ!」とかやってた姿が、僕の中の唯一の靖幸のイメージなんですけど…それしか本当に…あ、あとそうだ、リハーサルか本番か忘れましたけど、小さいキーボードみたいなものを持ってきて「スウィートメモリーズ」をうたいますって、うたってたのを覚えてます。強烈なインパクトでしたね。とにかく、これからも、いつまでも「ちょいとひと踊り」の精神を忘れずにいてほしいですね。なんて。ねぇ、靖幸。
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いやいや、スウィートメモリーズ強烈でしたねぇ。
私も実は、思いっきり影響をうけ、一時期カラオケでよく歌いましたよ。
民生はさすがに、ミュージシャンのコメントですね。同い年かー。
尾崎豊にしろ、吉川君にしろ才能ある人多いなぁ。
小山田君の「アォ!」に笑いました。唯一のイメージって…(笑)