月刊カドカワ 92.10月 「靖幸のこと」 (3) |
証言者:田中美奈子、奥田民生、小山田圭吾(紹介済)・仙道敦子、浜崎貴司、根本敬(紹介済)・槙原敬之(紹介済)・安藤秀樹・CHARA
さて、残るは安藤秀樹、CHARAですね。
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若き岡村の悩み。 安藤秀樹(ミュージシャン)
まだお互いに、デビュー前のことである。彼は会うたびに口ぐせのように“恋してる?”“デートしてる?”“ときめいてる?”こうかましてくるのである。片手には中学時代勉強しなかったからと言って、古い歴史の教科書を持ち歩いていた。
調べ上げて知っていることにはうるさくて、こっちが知らないとわめくように自慢するのである。そんな彼も、友人のふりかどうかは知らないが、数少ない友達の一人として認めていてくれていたのは確かだった。
真夜中の時間を気にしない電話やタイミングの悪い電話も、彼の寂しげな魅力ある声についつい長電話になってしまった。
そう、彼は飢えていたのだ、女、名声、金、友、すべてにだ。いずれそれら全てを、そのいやらしい手につかんだとしても、飢えた魂は失わないでほしい。彼の歌、ギターいや音楽には魂が入っているのです。そう自分で言ってました。(すばらしき友より)
欲張りな人だなあ。 CHARA(ミュージシャン)
初めて見たのはEPICソニーのエレベーターのなか。眉間に皺をよせている人がいて、その人が岡村さんだった。アルバムとしては「家庭教師」を聴いておもしろいなあと思って、そこから遡って聴いてます。「カルアミルク」で“バーボンソーダを飲んでるけどこんなのおいしくない”みたいな詞があって、昔好きな人が同じことを言ってたから、ヤベ、ヤラレタってカンジ。岡村さんの詞って男の独り言ってところがあるでしょう。私も女の独り言を詞にしてて、デビューの頃、女・岡村と呼ばれたのはそんなところかなあって気がします。ライブはパルコ劇場のに行ったのですが、心の底から笑いました。ただ、エネルギー、パフォーマンス力がすごくある。笑いからアーティスティックな部分まで全部できる貴重な人。男のエロティシズムを表現できる数少ない人ですね。あと、ピアノもギターも弾くall instrumentで、歌って、踊って、欲張りな人だなあと思いますね。
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安藤秀樹さん・・・すみません、存じ上げません。が、とってもお友達のようですね。
魂が入ってるか。。。確かに、だからこそ今でもこんなに好きなんですが。
眉間に皺よせている人ってねぇ(笑)。今でもよく寄せてますよね。CHARAはデビュー時、女・岡村と呼ばれたのか!ほぉー。「oh baby だけど困るのよ♪」バカな勉強もしない子は相手にされないから、教科書持ち歩いてたの、靖幸?(笑)